容量市場のご案内
電源Ⅰ´に替わる新しい市場が
スタートします!
容量市場とは
容量市場とは、実際に発電された電力量(kWh)を取引する 「卸電力市場」ではなく、将来の供給力(kW)を確保するための市場です。この将来の供給力(kW)を確保するため、海外でも既に導入されている 「容量市場」が、日本でも2024年から導入されます。
容量市場の目的・メリット
将来にわたる供給力(kW)を市場取引を通じて効率的に調達することで、発電所等の建設が適切なタイミングで行われるようになり、日本における供給力(kW)をあらかじめ確実に確保できるようになります。また、供給力(kW)の確保によって電力(kWh)取引価格が安定化し、電気事業者の安定した事業運営や電気料金の安定化などにつながります。
容量市場の参加対象となる電源
供給力(kW)の確保は、実際に電気を使用する年(実需給年度)の4年前にオークション方式で行います。このオークションは毎年、電力広域的運営推進機関が開催します。 オークションの参加対象となる電源等の区分は、下表のとおりです。お客さまの設備を利用したDR(デマンドレスポンス)については「発動指令電源」として参加することが可能です。 1,000kW未満の自家発・DR(デマンドレスポンス)についても東北電力がアグリゲートすることで参加可能になります。
オークション参加対象となる
電源等の区分
安定電源
期待容量が1,000kW以上の安定的な供給力を提供する電源
電源例)火力・原子力、大規模水力(揚水式、貯水式、自流式)、地熱・バイオマス・廃棄物 など
変動電源(単独)
期待容量が1,000kW以上の供給力を提供する電源のうち、自然変動電源に該当するもの
電源例)水力(自流式)、風力、太陽光 など
変動電源(アグリゲート)
期待容量が1,000kW未満の自然変動電源を組み合わせることで、期待容量が1,000kW以上の供給力を提供するもの
電源例)水力(自流式)、風力、太陽光 など
発動指令電源
期待容量が1,000kW未満の電源・安定的供給力を提供できない自家発・DR(デマンドレスポンス)などを単独または組み合わせることで期待容量が1,000kW以上の供給力を提供するもの
電源例)DR(デマンドレスポンス)、自家発、蓄電池 など
容量市場の仕組み
容量市場の落札電源および約定価格は、実需給年度の4年前に行われるオークションにて決定します。このメインオークションにおいて、東北電力が容量提供事業者となり、お客さまの保有する発電設備やDR(デマンドレスポンス)などをアグリゲートして応札します。
容量市場のスケジュール
オークション時点では、当社へのお申込みは必要ございませんが、実需給年度の2年前に実施される 「実効性テスト」までに、当社へのお申込みおよび当社との容量確保契約の締結が必要となります。
既にDR(デマンドレスポンス)で調整力公募(電源Ⅰ´)にご参加いただいているお客さまにつきましては、2024年度からは容量市場にご参加いただくことで、引き続き報酬を受け取ることが可能です。
容量市場へのご参加を希望されるお客さまにつきましては、実需給年度の2年前の実効性テストまでにお申込みが必要となります。なお、具体的なお申込みについては、「容量市場に関するお問い合わせフォーム」にてお問い合わせください。
よくあるご質問
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容量市場はいつからスタートするのですか?
容量市場は2020年に開設されておりますが、実際に供給力として取引できるのは2024年度からとなります。すでに2024年度向けおよび2025年度向けのメインオークションが開催され、落札電源・約定価格が決定しております。
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参加するスケジュールはどのようになっていますか?
東北電力では2024年度より容量市場に参加いたします。容量市場へのご参加を希望されるお客さまにつきましては、実需給年度の2年前の実効性テストまでにお申込みが必要となります。
なお、具体的なお申込みについては、「容量市場に関するお問い合わせフォーム」にてお問い合わせください。 -
容量市場と調整力公募:電源Ⅰ´との違いは何ですか?
調整力公募:電源Ⅰ´では、一般送配電事業者の公募によりエリア毎に調整力を確保しておりますが、容量市場では、市場取引により全国で一括して確保されることとなります。
既にDR(デマンドレスポンス)で電源Ⅰ´にご参加いただいているお客さまにつきましては、2024年度からは容量市場にご参加いただくことで、引き続き報酬を受け取ることが可能です。 -
実効性テストとは何ですか?
実効性テストとは、電力広域的運営推進機関が発動指令時の応動性を事前に確認する目的で、お客さまの発電設備等が、契約容量以上の供給力を提供できることを確認するために行うものです。この実効性テストは、実需給年度の2年度前の夏季(7~9月)または冬季(12~2月)に行われます。
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容量市場に参加するために必要なことはありますか?
容量市場にご参加いただくには、実需給年度の2年度前に実施される「実効性テスト」にて、契約容量以上の供給力を提供できることを実証する必要がございます。そのため、この「実効性テスト」開始までに、DR(デマンドレスポンス)が確認できる“見える化”を当社負担で支援させていただくなど、万全のサポートをお約束します。
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東北電力にお願いするにあたって、費用負担はあるのですか?
お客さまに費用をご負担いただくことは原則ございません。
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容量市場に参加するとどのくらい報酬がもらえるのですか?
各年度の約定結果や、お客さまからご提供いただくDR(デマンドレスポンス)容量等により異なりますので、別途ご提案させていただきます。
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発動指令の連絡があったとき、具体的にどのような対応をするのでしょうか?
当社との契約容量に応じてDR(デマンドレスポンス)を実施いただくことになります。
発動の3時間前までにご連絡させていただきますので、あらかじめご契約いただいたお客さまの発電設備等で、原則3時間継続してDR(デマンドレスポンス)を実施いただきます。
(年間に12回以上ご対応いただくことがございます。) -
発動指令の連絡があったとき、契約通りにDR(デマンドレスポンス)ができない場合はどうなりますか?
契約通りにDR(デマンドレスポンス)できない場合は、お客さまへお支払いする報酬を減額させていただくことがあります。そのため、当社では、お客さまの発電設備等やその稼働状況等を丁寧に分析し、無理のないDR(デマンドレスポンス)内容をご提案させていただきます。
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東北電力以外の小売電気事業者と契約していますが、容量市場への参加を東北電力にお願いできますか?
当社以外の小売電気事業者と契約中のお客さまでも問題ございませんので、ご相談ください。
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参加できる設備があるので、詳しく説明してもらえますか?
以下のお問い合わせフォームにご質問などをご記入のうえお問い合わせください。内容を確認させていただき、メールにてご説明させていただきます。
容量市場に関する
お問い合わせフォームお問い合わせに際して、当社の プライバシーポリシーにご同意を得たものとします。
取得した個人情報につきましては、お問い合わせに対するご連絡のみに使用します。
*以下の項目はご連絡を差し上げるため入力を必須としております。
当社のVPP事業の取り組みや
地域社会の未来への
取り組みなどを、
動画でご覧いただけます。
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①VPP事業とは(03:58)
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②東北電力のVPP実証の取り組み(04:14)
②東北電力のVPP実証の取り組み(04:14)
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③東北電力が目指すVPP事業の未来(02:26)
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デマンドレスポンスについて(03:19)
デマンドレスポンスについて(03:19)