需給調整市場のご案内

2021年4月に新しい市場がスタートしました!

需給調整市場とは

電力安定供給のための需給バランス調整力は、これまでは各エリアの一般送配電事業者が公募により調達しておりました。この公募による調達に加え、より効率的な需給運用を実現するため、2021年4月よりエリアを越えた広域的な調整力の調達を行う「需給調整市場」が開設されました。

  • ~2021年3月

    各エリアの一般送配電事業者が、
    公募により調整力を調達
  • 2021年4月以降

    一般送配電事業者が、 エリアを越えて市場から調整力を調達

需給調整市場の目的

一般送配電事業者は、発電事業者等が策定した発電計画と発電実績の誤差、太陽光など再生可能エネルギーの発電予測誤差、30 分より短い時間内における需要と供給の変動等に対し、調整力を用いることで、各エリアの周波数制御・需給バランス調整を行っております。
需給調整市場は、こうした周波数制御・需給バランス調整を行うための電力を広域的に調達するために設立された新たな市場です。

需給調整市場に関する
詳細情報はこちら

※「需給調整市場とは」サイト(送配電網協議会)へリンクします。

需給調整市場で取引される商品の要件

需給調整市場の商品は、応動時間の遅い三次調整力②から導入され、より応動時間の速い調整力へ順次拡大されていく予定です。

一次調整力 二次調整力① 二次調整力② 三次調整力① 三次調整力②
指令・制御 オフライン
(自端制御)
オンライン
(LFC 信号)
オンライン
(EDC 信号)
オンライン
(EDC 信号)
オンライン
監視 オンライン
(一部オフラインも可※2)
オンライン オンライン オンライン オンライン
回線 専用線※1
(監視がオフラインの場合は不要)
専用線※1 専用線※1 専用線または
簡易指令システム
専用線または
簡易指令システム
応動時間 10秒以内 5分以内 5分以内 15分以内 45分以内
継続時間 5分以上 30分以上 30分以上 商品ブロック時間
(3時間)
商品ブロック時間
(3時間)
並列要否 必須 必須 任意 任意 任意
指令間隔 -(自端制御) 0.5~数十秒※3 数秒~数分※3 専用線: 数秒~数分
簡易指令システム: 5分※5
30分
監視間隔 1~数秒※2 1~5秒程度※3 1~5秒程度※3 専用線: 1~5秒程度
簡易指令システム: 1分
1~30分※4
供出可能量
(入札量上限)
10秒以内に出力変化可能な量
(機器性能上のGF幅を上限)
5分以内に出力変化可能な量
(機器性能上のLFC幅を上限)
5分以内に出力変化可能な量
(オンラインで調整可能な幅を上限)
15分以内に出力変化可能な量
(オンラインで調整可能な幅を上限)
45分以内に出力変化可能な量
(オンライン(簡易指令システムも含む)で調整可能な幅を上限)
最低入札量 5MW
(監視がオフラインの場合は1MW)
5MW※1,3 5MW※1,3 専用線: 5MW
簡易指令システム: 1MW
専用線:5MW
簡易指令システム: 1MW
刻み幅
(入札単位)
1kW 1kW 1kW 1kW 1kW
上げ下げ区分 上げ/下げ 上げ/下げ 上げ/下げ 上げ/下げ 上げ/下げ
  • ※1 簡易指令システムと中給システムの接続可否について、サイバーセキュリティの観点から国で検討中のため、これを踏まえて改めて検討。
  • ※2 事後に数値データを提供する必要有り(データの取得方法、提供方法等については今後検討)。
  • ※3 中給システムと簡易指令システムの接続が可能となった場合においても、監視の通信プロトコルや監視間隔等については、別途検討が必要。
  • ※4 30分を最大として、事業者が収集している周期と合わせることも許容。
  • ※5 簡易指令システムの指令間隔は広域需給調整システムの計算周期となるため当面は15分。
  • 注)すべての商品において、商品ブロック単位(3時間/ブロック)で取引される。

【出典】第24回 需給調整市場検討小委員会 資料2(電力広域的運営推進機関:2021年6月23日)

需給調整市場に向けた東北電力の取り組み

当社では、お客さまが保有するエネルギーリソースの電力需給バランス調整力としての活用や新たなビジネスモデルの創出に向け、様々な実証に取り組んでおります。

 

当社のVPP事業の取り組みや
地域社会の未来への
取り組みなどを、
動画でご覧いただけます。

  • ①VPP事業とは(03:58)

    ①VPP事業とは(03:58)

  • ②東北電力のVPP実証の取り組み(04:14)

    ②東北電力のVPP実証の取り組み(04:14)

  • ③東北電力が目指すVPP事業の未来(02:26)

    ③東北電力が目指すVPP事業の未来(02:26)

  • デマンドレスポンスについて(03:19)

    デマンドレスポンスについて(03:19)